プロジェクト

プロパティマネジメント本部の新しい試み お客様対応能力を伸ばす外部講師研修制度

10年連続入居率99%以上の実績を持つ株式会社アーキテクト・ディベロッパー、当社の賃貸管理を運営するプロパティマネジメント本部は、さらなる社員のスキルアップを図るため、外部講師を招いての研修制度を導入しました。

●研修実施の背景

プロパティマネジメント本部(以下、PM本部)では、年々増加する管理物件の対応を強化するために、社員一人ひとりのスキルアップが必要だと感じていました。そこで、2022年4月の社名変更を機と捉え、社内の勉強会検討チーム を組成し、その第一弾となったのが今回のお客様対応研修でした。

研修の企画を統括したのは、名古屋支店賃貸業務課所属の大川次長 。勤続11年目を迎える同社員には、より専門的な知見を取り入れるために外部講師を招いての研修を開催したいという想いがありました。PM本部として初の試みとなる外部講師研修制度の導入。新たな刺激や発見により、社員の視野が広がることを目的とし、開催に至りました。

●研修に求める3つの狙い

研修には3つの狙いがありました。

①問い合わせ対応力の向上、中核メンバーのさらなるスキルアップ
②コロナ禍で希薄になった社員同士の交流の復活、仲間意識の醸成
③実践スキルの磨き方を社内に伝承 ロープレ研修の内製化

3つの達成を目指すために最も重要視したのは、座学とワークの割合です。座学に重きを置く講座が一般的ではありますが、対人業務という性質上、単なる座学では意味がないと考え、対面で行うワーク学習を増やした研修方式を選択しました。研修方法の指標となったのは、受動的な学習から能動的な学習までを段階的に行い、学習の定着率アップを図っていく「ラーニングピラミッド」という指標です。

ラーニングピラミッドにおける学習定着率は、座学のみでは20~30%、自ら考え、議論し体験するアクティブラーニングであれば75%まで高めることができ、他人に教えようとすることで90%まで向上させることができるとされています。今後、研修で培った知識を生かしてロープレ研修を内製化していく可能性を考えた時、ワーク学習の比率をいかに高められるかということがとても重要でした。

●今後の展望

研修実施後、参加者62名に実施したアンケート調査では、「研修を実務に活かせそうか」という質問に対して、参加者の98%が「今後の実務に活かせる研修であった」と答える結果が得られました。

研修に参加した多くの中堅社員にとって、これまで実務で得た経験を改めて言語化して学び直すことができたのは大きな成果です。参加者自身にとっても深い学びになっただけでなく、これから現場で若手社員を教育していく上で、感覚的ではなく論理的に伝えられるようになったのではないでしょうか。

今回、講義を通じて、これまでの業務における「当たり前」をあらためて見直す機会となり、新しく顕在化した課題に向き合うきっかけにもなりました。今までは社内研修において決められたコンテンツを提供されるだけでしたが、これからは現場の社員が能動的にプログラムを決め、社内に向けて研修を実施していく。継続的な学習環境を構築することで、一人ひとりの社員の能力向上に結びつき、ひいては当社のあらゆるステークホルダーの皆様の満足度向上へとつながると考えています。

architect developer は社員教育を通じて、企業理念である「美しい暮らしを住まいから」を目指します。