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BIMを用いた設計から積算まで「ワンモデル」運用の開始

株式会社アーキテクト・ディベロッパー(本社:東京都中央区銀座、代表取締役CEO 木本 啓紀、以下当社)は、2023年6月よりBIMを利用した設計図書作成の実運用を開始します。また、2023年7月には設計と積算をBIMモデル「ワンモデル」内で連携させる、一気通貫プロセスの本格運用を開始します。BIMによって作成される3Dモデルの設計図書は、設計者、施工者、お客様間で建物の完成イメージが共有しやすくなるとともに、データ連携により、急な変更でも手間を大幅に削減でき、建築コストの削減、工期の短縮にもつながります。

■設計から積算まで一気通貫プロセスの確立

一般的にBIMによる設計と積算の連携は、BIMツールで設計モデルを作成した後で、別の積算ソフトを使って行われます。これでは積算担当者による入力が必須な上、手拾いでの入力、単価入力などの作業が避けられず、非効率なだけでなく誤入力や重複入力など人為的ミスが発生しやすくなってしまいます。当社はこれらの課題を解決するため、積算作業を考慮した上で、あらかじめBIMモデル内に本来は設計図書に必要のない積算専用のオブジェクトを配置する等の工夫をして、積算担当者が別ソフトを使用せずBIMモデル内で積算まで完結できる「ワンモデル」での一気通貫プロセスを実現しました。このプロセスの実現により、設計担当者が作成した図面を、積算担当者がBIMモデル内からそのまま積算項目を出力することが可能になります。今後、テスト運用や調整を行い、2023年7月より本格運用を開始します。

■BIM内での連携  「ワンモデル」のために実施したこと

当社は、設計と積算の連携のために原価や施工について考慮し、BIMモデル内にあらかじめ積算用の専用オブジェクトを作成しました。例えば、建物外部では一つ配置するだけで矩計図の表現が可能になる屋根材や外壁材、建物内部では設計フェーズに必要のない巾木や壁紙などのオブジェクトなどです。この作成されたオブジェクトは、設計者が図面を作成すれば積算用に必要な部材がアドオンを使用することにより自動発生する仕組みになっています。

この一気通貫プロセスにより、設計で約20日、積算で約7日の工期短縮が見込まれます。また、業務効率化による諸経費の削減や、産廃費・発注ロスの軽減にもつながります。

当社の主力商品である『逸鉄 -ITTETSU-』へ導入を開始し、順次その他の工法にも導入、より一層の設計・積算・工事の効率化と営業提案力の向上を図ってまいります。

当社は『美しい暮らし方を住まいから』という企業理念のもと、住宅という、人々の日常の中心にある生活基盤を提供する企業として、新しいことへの挑戦を続け、企業価値を向上させてまいります。

【お問い合わせ先】

architect developer, Inc.(株式会社アーキテクト・ディベロッパー)

経営企画部 秘書・広報課

Email:koho@architectdeveloper.com