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検証委員会指摘事項に対する対応状況について

各 位

会社名 株式会社MDI
代表者名 代表取締役社長 井村航

当社は、ステークホルダーの皆様へのご説明のため、自主的に、当社から独立した外部委員による「当社賃貸住宅に関する検証委員会」を設置し、当社の創業当初からの施工物件を対象に、専門的立場から検証を進めて頂き、8月30日最終報告書を受領しました。
その結果として、株式会社レオパレス21と同様の施工不備の発生や同社の問題で指摘された組織的関与の元に行われた違法建築の事実がないことを確認頂いた一方で、床を構成する天井ボードについて、防火被覆を隙間なく施工する必要がある物件のうち一部の物件において、共通した内容の施工不備が発生していることを指摘いただきました。
当社は、最終報告書受領日に、国土交通省建築指導課に同報告書を届け、本日まで国土交通省及び特定行政庁及び関係行政機関のご指導の下、対応を進めてまいりました。
現時点での確認状況及び今後の対応について、以下の通りご説明いたします。
お客様ならびに関係者の皆様には多大なるご迷惑とご心配をおかけすることとなり、心より深くお詫び申し上げます。

1 不備の概要

当社創業(2008年10月)から2015年3月までにお引き渡しをした、床を構成する天井ボードについて、防火被覆を隙間なく施工する必要がある物件のうち一部の物件において、本来、隙間なく連続しているべき床を構成する天井ボード(防火被覆)が、天井内で不連続となり、隙間を生じさせてしまっていることを確認いたしました。別添図をご確認ください。
検証委員会及び当社内で継続した調査の結果、18棟について不適合のおそれがあることを確認いたしました。

2 本件不備に係る調査の状況

当社創業(2008年10月)から2015年3月までにお引き渡しをした、床を構成する天井ボードについて、防火被覆を隙間なく施工する必要がある物件468棟に対して、89棟が調査済み、うち18棟について不適合のおそれがあることが確認されています。当社では、残りの379棟に対して、速やかに調査を進めてまいります。
なお、2015年4月以降のお引き渡し物件で120棟の調査を行った結果、施工不備は1件も確認されていません。

3 発生の原因について

当社では2013年5月~6月にマスター図面(矩計図)を改訂し、現在まで、防火被覆の確実な施工を優先させた「高天井方式」により施工しておりますが、それ以前の物件については、「高天井方式」と比べて施工がやや複雑であったことから、一部の物件において、個々の施工における問題により瑕疵を生じさせてしまったものであると認識しています。
上記検証委員会最終報告書においても、「高天井方式」以前の施工物件においても不備なく施工されている物件が多数存在することなどから、「当該施工不備は、基本的には、個々の施工における問題に起因するものと考えられ、MDIから誤った指示があったとは認められない。」とされ、同類型での施工不備の集団的な発生ではないと判断されています。

4 オーナー様への対応について

当社は、本件を国土交通省及び物件の所在する特定行政庁についてご説明の上、不備の確認されたオーナー様に対して、既にご連絡を開始し、ご説明もしくはご説明文の発送を行いました。
また、調査対象の379棟のオーナー様に対してもご説明文を発送し、ご説明を進めております。

5 施工不備の改修

当社は、不備の確認された物件全棟に対して、速やかに建築基準法令に適合させるための改修を行ってまいります。

6 再発防止策

現在当社は、防火被覆の確実な施工を優先させた「高天井方式」により施工をしておりますので、同事象は発生しておりません。
当社では、「当社賃貸住宅に関する検証委員会」からの提言を踏まえ、10月1日から設計部、工事部から独立した品質管理部による工事監理を行う体制を整え、より一層施工品質の向上に努めてまいります。


本件に関するお問い合わせ窓口
ご質問やご不明点がございましたら、大変お手数ですが、以下のお問い合わせ先まで、ご連絡を頂きます様お願い申し上げます。
電話 リスク管理統括本部 0120-977-063(9時~19時 無休)

なお、上記検証委員会報告書に関するお問い合わせについては、委員長を務めた郷原信郎弁護士にお取次ぎ致します。上記電話で当社宛て、お申し入れください。